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COLUMN

2023.03.01

最近よく聞くサブスクはどう処理するの?

近頃サブスクという言葉を良く耳にします。私自身、Disney+、Amazon Prime、dマガジンといった定額見放題サービスのお世話になっています。最近ではトヨタ、レクサスなどの高級車のサブスクも登場しています。このサブスクの会計処理はどうなるのでしょうか?車のように特定の資産の使用権が利用者に移転する契約にはリース会計が適用されると思われます。従って、日本で新リース会計基準が導入されれば、営業車などは資産計上される可能性があります。ただ、サブスクには車両の使用権だけでなく、例えばメンテナンスや車検、保険料や税金などいろいろな付帯サービスが付いています。その場合に、サブスク料金をどのようにリース要素や他の各要素に配分するかという論点が生じ、配分された対価をそれぞれどのように会計処理するのか、高度な会計判断が求められます。また、高めの月額料金を払えば、いつでも無償で解約できる契約もあるようで、そのような場合のリース期間はどうするのかは非常に難しい判断になると思われます。このように経済環境の変化に対応して新たな取組・取引形態が日々生まれています。新たな取引に適切な会計処理を選択し適用するには、会計基準の包括的な理解と共に、取引を俯瞰し実態を見抜く総合的な判断力が求められます。多くの経験と試行錯誤によって鍛えられたエキスパートの助言が必要な理由がそこにあります。