2023.03.01
監査法人在職中に子会社が200社以上ある企業を複数監査してまいりました。海外子会社の内部統制の不備が何年にも渡って改善されないケースがあります。その理由として、内部統制の不備を改善させる責任と権限が誰にあるのかがはっきりしていないことがあげられます。例えば地域統括会社の内部監査部がシェアードサービスとして不備を指摘しても、改善権限までは持っていないというケースです。地域統括会社の権限を強化するのか、親会社の事業部の責任権限を強化するのか、正解は一つではないと思われます。事実を正確に把握したうえで皆様と一緒に改善案を考えたいと思います。